院長ストーリー

39歳の私が、離婚と娘の右腕が不自由になるという出来事が重なり、娘を何とかしたい、また経済的にも自立したいとの思いから鍼灸マッサージの道を学ぶことになりました。
母と子の治療室を・・・・子育ての疲れを癒して差し上げたい、小児鍼もできたら・・・そんな思いで開院いたしました。
私の修業時代、最後の職場でありましたのが、「女性の為の治療室 ビーボーン」です。ビーボーンは祖師谷の「ビーボーン助産院」の前身です。国家資格を取得以来、勤務するどの治療室でも妊活中や妊娠中の患者様を診させて頂いておりましたが、ビーボーンで本格的にマタニティ鍼灸を学ぶことになり、そして院長のたつのゆりこ先生がビーボーンを「助産院」として開業される際、袖を分かち、私は自宅で開業することとなりました。
2001年3月4日、娘のゆうが患者第1号として扉を開け、小さな自宅のリビングを治療室にして「ヒーリングゆう」はスタートしました。
当時は助産院でのお産がブームでしたので、「ビーボーン」をはじめ、近くの「アクアバースハウス」や「目白バースハウス」など、自然なお産をのぞむ方々の産前・産後のケアや陣痛づけ・微弱陣痛の治療など多岐にわたりお産に関わることができました。
「満足のいく、納得のいくお産をすべての女性に味わっていただきたい」と考えております。それは、社会の最小単位である家族の、夫婦にとって、親子にとって、より良い子育ての原点となり、そして子育てが順調であれば、子供が愛されている意識をもって育ちますので、結果よりよい社会へ発展することでしょう。安産が、よい子育てが、よい社会の礎になると思うのです。そのために安産をサポートし続けたい、それが「ヒーリングゆう」の願いです。

さて、2023年にヒーリングゆうは23年目を迎えます。私も23年歳をとりました。
近年は、23年前ご出産の患者さんが更年期でお悩みだったり、介護があったり、ご家族のご不調や、または格段に増えた妊活の方々、そしてお子様のご不調、例えばアトピー、喘息、発達障害など、またスポーツ障害、運動器疾患の方、いつまでも元気を目指す壮老年期の皆様。そんな老若男女が通う治療室へと変化してきました。
これまで支えてくれてきた、そして卒業していった、スタッフの皆とこれからも手を携えて、地域密着の鍼灸マッサージ治療室として鍼灸の発展や普及に励み、予防医学の一翼を担うことを願い、研鑚してまいります。
メディア掲載情報
「SELECT MAGAZINE」2020年12月8日掲載






